教授:丸山 里美
所属:文学研究科 教授
女性ホームレスを対象に、フィールドワークによって、その実態や関連する福祉政策について研究してきた。
最近では、女性の貧困、貧困とジェンダーの関わりについて研究している。
専門分野
貧困研究、ジェンダー論、福祉社会学
現在の研究テーマ
世帯のなかに隠れた形の貧困に焦点をあてて、貧困をとらえる新たな視点を確立することを目指している。
主要な研究業績
著書・編著書
・Living on the Streets in Japan: Homeless Women Break thier Silence(Trans Pacific Press、2018年)
・『貧困問題の新地平――〈もやい〉の相談活動の軌跡』(編著、2018年)
・『質的社会調査の方法――他者の合理性の理解社会学』(共著、有斐閣、2016年)
・『女性ホームレスとして生きる――貧困と排除の社会学』(世界思想社、2013年)
論文・本の一部
・「世帯内資源配分に関する研究にみる「世帯のなかに隠れた貧困」」『大原社会問題研究所雑誌』739: 8-21.(2020年)
・「ジェンダーから見た貧困測定――世帯のなかに隠れた貧困をとらえるために」『思想』2020年4月号, 29-46.(2020年)
・「近代家族の特質と女性の隠れた貧困」松本伊智朗・湯澤直美編『生まれ、育つ基盤――子どもの貧困と家族・社会』 (明石書店、2019年)
・「貧困把握の単位としての世帯・個人とジェンダー」松本伊智朗編『子どもの貧困を問いなおす――家族・ジェンダーの視点から』 (法律文化社、2017年)
・「貧困の広がりと婦人保護施設の役割 ――増加する女性ホームレスの入所とその背景」 宮本節子, 須藤八千代編 『婦人保護施設と売春・貧困・DV 問題 ――女性支援の変遷と 新たな展開』 (明石書店、2013年)
・「ジェンダー化された排除の過程――女性ホームレスという問題」青木秀男編『ホームレス・スタディーズ――排除と包摂のリアリティ』 (ミネルヴァ書房、2010年 )
学術賞等
第3回 福祉社会学会学術賞 (2015年、『女性ホームレスとして生きる』)
第24回 橋本峰雄賞 (2014年、『女性ホームレスとして生きる』)
第5回 日本都市社会学会若手奨励賞 (2014年、『女性ホームレスとして生きる』)
第33回 山川菊栄賞(2013年、『女性ホームレスとして生きる』)
第7回 日本都市社会学会賞 (2011年、『ホームレス・スタディーズ』(共著))