第06号（1998年12月）

《論 文》
衝撃と反復 ――フロイト「科学的心理学草稿」による心的外傷の考察――	岡崎宏樹
大衆のモニュメント ――「総合芸術作品」としてのナチズム――	田野大輔
分節する言説 ――江川紹子のオウム論をめぐって――	野中　亮
霊的成長における超越性と共同性の問題 ――アルコール依存症からの回復とAA――	鎌原利成
若者の地域移動と居住志向 ――生活意識に関する計量分析――	中山ちなみ
多重債務者の救済活動 ――ある「被害者の会」のエスノグラフィー――	大山小夜
カリキュラムにみる初期シカゴ学派 ――1905年から1930年まで――	高山龍太郎
大正期婦人雑誌読者にみる女性的読書形態 ――『主婦之友』にみる読者像――	石田あゆう
近代化の風景 ――環境認識の地域社会学――	井戸　聡
《書評論文》
概念としての自己――自己の社会性の考察に関する2つの視点―― Ulric Neisser and David Jopling (eds.), The Conceptual Self in Context: Culture, Experience, Self-Understanding	熊田知子
高等教育の拡大と構造的変容 Paul Windolf, Expansion and Structural Change: Higher Education in Germany, the United States and Japan, 1870-1990	海道由妃
遂行的言語としてのジェンダーと＜身体＞ Judith Butler, Bodies That Matter: On the Discursive Limits of `Sex‘	村田泰子