教授:岸 政彦

所属: 文学研究科 教授

戦後沖縄の労働力移動におけるアイデンティティの歴史的構築、沖縄的共同性と階層格差という2つの大きな調査プロジェクトを終えて、現在は沖縄戦と戦後の生活史調査をおこなっている。あわせて『街の人生』『東京の生活史』などのスタイルで「生活史モノグラフ」を書いている。

専門分野

沖縄、生活史、社会調査方法論

現在の研究テーマ

沖縄戦と戦後占領期の経験が沖縄の人びとの人生にどのような影響を与え、戦後の沖縄社会をどのように形成してきたのか、という視点から聞き取り調査をおこなっている。あわせて、「方法論的実在論」の立場に立つ生活史調査方法論の可能性を考え続けている。

主要な研究業績

単著

  1. 『同化と他者化──戦後沖縄の本土就職者たち』 2013年2月20日 ナカニシヤ出版
  2. 『街の人生』 2014年5月20日 勁草書房
  3. 『断片的なものの社会学』 2015年5月30日 朝日出版社 (紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)
  4. 『ビニール傘』 2017年1月31日 新潮社 (第156回芥川賞候補・第30回三島賞候補)
  5. 『はじめての沖縄』 2018年5月8日 新曜社
  6. 『マンゴーと手榴弾』 2018年10月20日 勁草書房
  7. 『図書室』 2019年6月27日 新潮社 (第32回三島賞候補)
  8. 『100分de名著 ブルデュー「ディスタンクシオン」』 2020年11月25日 NHK出版
  9. 『リリアン』 2021年2月25日 新潮社 (第34回三島賞候補、第38回織田作之助賞受賞)

共編著

  1. 雨宮まみ・岸政彦 『愛と欲望の雑談』 2016年8月25日 ミシマ社
  2. 岸政彦・石岡丈昇・丸山里美 『質的社会調査の方法』 2016年12月19日 有斐閣
  3. 岸政彦・北田暁大・筒井淳也・稲葉振一郎 『社会学はどこから来てどこへ行くのか』 2018年11月15日 有斐閣
  4. 岸政彦・打越正行・上原健太郎・上間陽子 『地元を生きる──沖縄的共同性の社会学』 2020年10月20日 ナカニシヤ出版 (第7回沖縄書店大賞候補)
  5. 岸政彦・柴崎友香 『大阪』 2021年1月27日 河出書房新社
  6. 岸政彦(編)『東京の生活史』 2021年8月23日 筑摩書房 (紀伊國屋じんぶん大賞2022受賞、第76回毎日出版文化賞受賞)
  7. 岸政彦(編)『生活史論集』 2022年12月20日 ナカニシヤ出版