京都大学社会学研究会を開催しました(3月29日)

 

 

京都大学で社会学を学んだ OB・OG と現役の大学院生・OD・PD の有志が、3月29日に第1回京都大学社会学研究会を開催しました。先輩と後輩が交流を深める機会として企画されたものです。沖縄から北海道まで全国各地からOB・OG等64名がお集まりくださり、現役の大学院生・OD・PD27名と共に研究会と交流会を実施して、おおいに盛り上がりました。研究発表をした大学院生からは、先輩からとてもいいコメントをいただいたというお礼の声が届いています。

呼びかけ人としてこの会を実現に導いてくださいました岡崎宏樹先生(神戸学院大学)、佐藤哲彦先生(関西学院大学)、中里英樹先生(甲南大学)、 野村明宏先生(大谷大学)、佐々木祐先生(神戸大学)に深く感謝申し上げます。また、大学院生有志代表の池田裕君、景山千愛さん、ご苦労さまでした。

交流会は、20年以上にわたり文学研究科社会学研究室の事務を担当してくださった松居和子さんの送別会も兼ね、「社会学研究室の母」への感謝をこめた熱いスピーチと演奏が捧げられました。

(文責 京都大学社会学研究室呼びかけ人 落合恵美子)

 

■ 京都大学社会学研究会

*日  時    2018 年 3 月 29 日(木)14 時~18時

・14:00-14:05   趣旨説明:中里英樹(司会)

・14:05-14:50   先輩トーク:岡崎宏樹/村田泰子/宮武実知子

・15:00-18:00   院生発表:8報告【詳細後掲】

*場  所    京都大学文学部

 

■ 交流会

*日  時:研究会終了後、18時開始

*場  所:文学部地下1階 大会議室

・司会:佐藤哲彦/許 燕華

 

■ 院生発表プログラム

  • 発表Ⅰ:第6講義室

司会:中里英樹      コメンテイター:阿部利洋/木村至聖/野村明宏/松浦雄介

①仲尾(清水)友貴恵

タンザニア・ダルエスサラームの身体障害者による「分配にかかる労働」 (distributive labor)としての物乞いの諸相

②堂本直貴

誰が奈良公園を保存するのか――1939 年から 51 年の公園地解除の議論から

③吉琛佳

雑誌『読書』から見る 1980-2000 年代中国のウェーバー像の変遷

④阪本浩太

がん経験者は誰に語り、誰に語らないのか

 

  • 発表Ⅱ:第7講義室

司会:岡崎宏樹      コメンテイター:有本尚央/石原俊/坂部晶子/佐々木祐

①中村昇平

伝統の継承・改変に見る集落とエスニシティの意識──ジャカルタ先住者の武術実践を事例として

②井口暁

災厄の定義をめぐる争いのリスク社会学的研究

③王作造

20世紀初期におけるジャワ社会人種差別の再実体化とイスラム運動、華僑運動の展開――「中間人」論を超えて

④景山千愛

化学物質過敏症の語りについて